遷ろわない漫画

  • 2009.05.20 Wednesday
  • 11:00
美内すずえ 『ガラスの仮面 (43)』



忘れた頃に新刊が出るガラスの仮面。色んなバージョンを読んだ記憶が錯綜して、どの筋が生きていて、どの筋がパラレルになっているのかが思い出せない。だからといって最初から読み返す気力もない。43巻もあるんだもん。

少女マンガもものすごく変遷していて、絵も表現もストーリーも昔と随分変わったと思う。私がこよなく愛していた少女マンガとはときめきトゥナイトに始まって、闇のパープル・アイサラディナーサぼくの地球を守って辺りで終っている。昔の少女マンガというとリアルタイムに読んだわけではないけどベルサイユのばらエースをねらえ!。大人になって漫画誌をチェックしなくなって以降の漫画は、ドラマ化されたり映画化されたりしたのしか知らないので、ちゃんと読んだことはないけどNANAとかメイちゃんの執事とか。

ガラスの仮面はその昔のまんが時代から今の今までずっと発刊され続けている。絵も表現もまぁ多少変わったとはいえ、近頃の漫画の絵とは相当違う。大作で名作で長年のファンも多いしそれはそれで全然いいんだけど、今あのタイプの絵の漫画家さんが出てきたらどうなんだろう。変わらないで居続けるというのも結構すごいことだなぁとふと思う。

マンガの話をしているとマンガが読みたくなる。ずっと憧れ続けているマンガ喫茶というものにいよいよ足を踏み入れるときが来たのかもしれない。つねづね王家の紋章の続きが気になって仕方ないのだ。一日では無理だろうなぁ。やっぱりレンタルかなぁ。

職業についての一考察

  • 2008.06.19 Thursday
  • 10:24
よしなが ふみ 『大奥 第3巻』

よしなが ふみ 『大奥 第3巻』

昔から、大奥と聞くだけで興味をそそられる。今頃思うのは、こんなに好きなら大学のとき大奥を研究してみればよかったなということ。天文学史なんてマニアックすぎた。せっかく女性史に詳しい先生もいたのに。

大学に入る前に、自分のやりたいことがある程度わかっているといい。大学が必要なければ行かないで、そのままその道を突き進んだらいい。13歳のハローワークとか読んで。あしたをつかめとか見て。

もちろん、基本の技術は身についたし、これから勉強する楽しみもあるから後悔はしてない。卒論は半ば受け狙いだったが、案の定受けたし。いいねぇ研究は。研究は楽しいよ。

大奥。謳い文句にある男女逆転大奥というところだけみると超少女マンガ的に聞こえてしまうけど、そんな軽い読み物では全然ないところが好き。

3巻は2巻の続きなので家光の話。将軍が女性になった理由や流れが自然。且つそれ以外の設定や逸話が限りなく史実に沿っているので、ものすごくリアル。そして泣ける。家光が切ない。

本物の徳川家光は逆立ちしても好きになれないけど、将軍なんてあれはあれで自由がなさそうだし、大変だったろうな。

世の中新しい技術が生まれたら、新しい職業も生まれる。今はもうない職業もあるのだ。将軍はもういないし。というより将軍は職業なのか、役職なのか、職種なのか。なんてこと考えるわけです。

SVOC

  • 2005.05.21 Saturday
  • 08:59
小池 直己 『別冊宝島「5時間でTOEICテスト650点」』

別冊宝島「5時間でTOEICテスト650点」

英語を話せますと言ったところで、それを履歴書に書くとなると何か分かりやすい形になっている方がよい。ということでいい加減でTOEICを受けることにした。

初めはぶっつけ本番で何点取れるか試してみようと思ったが、早速履歴書に書くことになる以上どうせなら得点は高い方がいいわけで、いかにも簡単そうな本を買ってみる。

結果としては、文法問題しか載ってないけど忘れてるものもぼちぼちあって、出題形式も分かったし、大いに役立っている。左側に問題、右側に解説があるのだが、たまに全く本筋から外れた部分の解説がされていたりして、意図がよくわからない辺りが御愛嬌。

お勉強するなんて頭の体操みたいですごく楽しい。やっぱり私は勉強が好きらしい。どうやら。

反面教師の鏡

  • 2005.03.01 Tuesday
  • 13:31
東野圭吾 『天空の蜂』



原発にヘリを落とすぞと国家が脅迫される話。原発反対のメッセージを込めた、なんてことかと思ったらそういうわけでもないところが、逆に考えさせられて好感度大。スリリング。でも高性能で最新鋭のヘリや、原発の仕組みの説明がやたら詳しい上に長く、ちょっと眠気が残っている朝の電車で読むと、読んでるようで読んでないということになりかねない。思い切ってその手のところは斜め読みでも話は面白いから大丈夫。男受けの良さそうな話。

原発というと、高1の時の担任の数学教師が、やけに熱く反原子力発電を語っていた。もしかしたら実際に何か運動にも関わっていたのかもしれない。担任クラスであるのをいいことに、数学の時間をまるまる一時間つぶして、何故原発が必要性のないものであるか、国はどのように国民を欺いているか等々、反原発講義をぶったこともある。ああいえばこういうで、どんな疑問や意見が出ても、待ってましたとばかりに「な、そう思うだろ、ところが云々」と切り返してくる。洗脳でもしたいのだろうかと思った。

彼はまた甲子園にも強い反感を持っていた。日本のテレビはなぜ野球だけを特別扱いするのかと、いつも憤慨していた。高校生が全国一を競うスポーツは他にいくらでもあるのに、甲子園ばかりを延々中継するのは差別だとかなんとか、そんなこと私に言われても困る。Jリーグもない頃だったし、確かにそれは事実なんだけど。私だって野球は別にどうでもいいし、プロ野球の中継で観たかった番組がずれたり中止されて憤慨したことも度々だったけど。でも、そうやって不条理だ理不尽だと声高にわめく人を前にすると、本当に嫌な気持ちになるものだ。

結局一年間で彼から学んだことはといえば、どんなに正論でも暑苦しく語ると反感を買うということと、反対意見をつぶすことしか考えないひととは会話にならないということでした。反面教師の鏡、天晴れなり。

脳は、すごいが気持ち悪い。

  • 2005.02.17 Thursday
  • 12:27
東野圭吾 『変身』



脳を部分移植された主人公がドナーの意識に乗っ取られていく話。描写が実に気持ち悪い。予想どおりの展開ではあるけど、最後の方のたたみかけるような急展開から収束は一気読み。人格がどんどん自分でないものに変わっていく様が恐ろしい。映画化されるという話だが、映像になっちゃったらかなり気持ち悪さが増す予感。しかも主演が玉木宏というのはどうだろう。もうちょっと年上のひとの方がイメージだなぁ。

実際のところ人間の意識はどこにあるのか。すべてを統括している部位があって、あとはピラミッドみたいに上から下に向かって命令系統が走っているんだとしたら、頂点の所だけ残ってれば、あとは全部他の人の脳と取り替えても、元のひとの意識が勝つのかな。でも記憶が蓄積されている個所もあるんだろうから、そこが入れ替わったら出てくる記憶も入れ替わるわけで、記憶が違うと意識はやっぱり違ってくるのか。ううん。生物も化学も選択しなかったからよくわからない。脳の話って何の話に属するんだろう。電気信号も関係あるなら、物理も必須かい。

最近よく口にするのが、「あのほら、誰だっけ、あの、えーと、うーんと、あれ、あれに出てた人、ほら、ほらっ」というようなこと。着々と脳の引き出しが開かなくなっているらしい。そういうのを、例えば何かのトレーニングをすることで解消するのはいいけれど、脳を直にいじってたてつけをよくしようとするのは生理的に嫌悪感がある。なんで最近こんな本ばっかり読んじゃうのかしら。やだやだ、しばらくやめにしましょう。

東野圭吾まつり

  • 2005.02.15 Tuesday
  • 15:27
ガラスの仮面まつりは、結局電車の中だけでは我慢できずに家でも続きを読んだため速攻終了。再び本を求めて立ち寄った書店で、たまたま東野圭吾フェアをやっていたので、適当に見繕って読み始めた。そしたらやっぱり面白かった。前に「秘密」「宿命」は読んだことがあって、読みやすいし面白いとは思っていたけど、これは大変に通勤向きだと思う。昔々、赤川次郎とか読んでたときの感じに近い、なんつったら語弊があるかしら。今のところ、どれを掴んでもハズレなし。今後もしばらくこの線でいく。


東野圭吾 『片想い』



10年振りに再会したラグビー部の女子マネージャーが男の姿になっていたという興味そそられる設定だったのでお買いあげ。ちょっと進んでは裏切られ、ちょっと進んではまた裏切られ、はらはらしっぱなし。片想い、なんて言うからもっと優しい話を想像するじゃないの。美月の中の女性的な部分をみると安心してしまうのはなんでかなぁ。彼女はとても可愛いと思った。

この主人公の傲慢っぷりとか暑苦しさは何かを想像させる、と、ずっと考えていてやっとわかった。ジャック・バウアー。あやつだ。あやつに違いない。ようやく最後の4本を借りてきて見始めたら、ますます浮き彫りになる24の掟。急に扱いが良くなったら死の前兆。これじゃあおちおち誰かに肩入れすることもできないよ。だってみんな死んじゃうんだよ。


東野圭吾 『分身』



そっくりさんのうちの1人が函館の子なので、読んでいて親近感が。更に旭川が重要なスポットとして登場しており、絵づらが想像ついて楽しい。買物公園なんて、そうそう本ではお目に掛かれません。あの医科大学はとっても旭医で笑ったが、実際のところ旭医は発生学の研究が盛んなんでしょうか。クローン話で想像されるものを超えた謎解き探検隊は、面白かった。

タイムリーに、ヒトの寿命が1000年になるかもたらいう番組を観た。クローンというのは生理的に受け入れられるかどうかの、ギリギリの線上にあるなぁ。移植用の臓器を作るのはよくて、乗り換え用の人体を丸々作るのはよくないのかとか、難しい。特に後者を考えると、いっそもう気持ち悪い。100年かそこらで死ぬようにできてるものを、何も延ばさなくてもよかろうに。死ぬことよりもよっぽどそっちの方が怖い。

紫のバラのひと

  • 2005.02.03 Thursday
  • 15:45
美内すずえ 『ガラスの仮面 (42)』



先日偶然にも御本人がBSに出演しているのをみて最新刊が出たのを知った。よかったよ生きていてくれて、美内先生。結末を知るまでこっちも死ねないので、頑張ってもらわないといけません。

噂によると、花とゆめ連載時に亜弓さんが失明してハミルがウハウハの展開になった辺りが、一切無かったことになっているという。確かに42巻にそんな話は出てこなかったけど、あの事件って順番でいくと今回収録される筈だったんだっけ。梅の谷から戻って、もっと間があった気がするんだけどなぁ。まぁいいや。ハミルが消える分には。

上記番組にて美内大先生は、「連載を単行本に収録すると、1冊の中に山場が多すぎて読んでいて疲れる。だから単行本は完全描き下ろしで描いていきます。」などとおっしゃってました。それならそれで構わないから早く続きを描いて下さい。

これを読んだ後、当然の流れとして1巻から読み直し中。通勤時間の往復でちょうど文庫版1冊読み終わるペースなので、今月は「ガラスの仮面月間」となります。それにしても何回読んでも面白い。劇中劇も面白い。どこかの劇団でガラスの仮面の劇中劇をやったなんて話を聞いたことがあるんだけど、またやらないかなぁ。ふたりの王女とか。

ぼんくらの続き

  • 2005.01.25 Tuesday
  • 22:21
宮部みゆき 『日暮らし』



『ぼんくら』の続編だと買ってから気が付いた。途中で何度もあっちを先に読み返してから続きを読むべきだと思ったが、結局止まれないまま最後までいってしまった。

時代物のシリーズって大抵主役の周囲以外はどんどん入れ替わっていきそうなものなのに、なんだかんだで役者勢揃い。でもちゃんとそれぞれが必然的に絡んでいるから面白い。宮部みゆきの時代物は好き。ちょっとずつちょっとずつ話が寄り集まっていくのがまた快感。たまらん。たまに強引でも許すぞ。

なんとなく舞台っぽいというか、動きがあるので、時代劇化されているところが容易に想像される。きっと毎週見ちゃうと思うなぁ。どこかでやってくれないかしら。そしたら弓之助をいったい誰がやるのか興味がある。超絶美少年ってどんななのよ。

これもひとつの年中行事

  • 2005.01.19 Wednesday
  • 16:35
茅田砂胡 『クラッシュ・プレイズ 嘆きのサイレン』



読みやすくてすぐ終わってしまった。惰性のようにシリーズを追い続けているので、もう面白いか面白くないかということはどうでもよくなりつつある。デルフィニア戦記スカーレット・ウィザードも読んでない人が読んで面白いんだろうかこれって。それでも懐かしのキャラがひょっこり顔出したりするから、結局やめられない。万が一にもデルフィニアのあの人が出てこないとは限らないし…まぁ、多分ないだろうけど。売って後日後悔しないとも限らないので、しばらくおいておく。

サイレンがどういう組成かをしみじみ考えると鳥肌が立ちそう。あまり一生懸命想像するのはよそう。

新選組の本

  • 2005.01.17 Monday
  • 13:57
司馬遼太郎 『燃えよ剣』



去年「新選組!」にはまってしまったので、とりあえず基本を押さえておこうかと。しかし大河から入った故にあっちの土方さんとこっちの土方さんのギャップに苦しみ途中挫折。同じ人が出てきても、主役かそうでないかでは大分違うものなのね。それでも色男でモテまくりというところは一緒なのね。男前だもんね。


浅田次郎 『壬生義士伝』



比べてこちらは、いろんな人が話をしてきかせる+貫一郎独白という、お話の作り方が変わっていて面白かった。ちょっとした謎解き的要素もあるし、何よりべらぼうに泣けた。特に下巻に至っては涙が出て出て、電車の中で読むのを諦めたくらいなもので。東北の方のお国言葉は、道南育ちの私には懐かしい部分もあって、なんだかあったかい気持ちに。初めはうざいと思っていた貫一郎を、最後には大好きになってしまう。ああそれにしても哀しいお話し。

ちなみに映画はビジュアルを思い浮かべるために観るとよいけど、斉藤一を大きく取り上げすぎてて、原作が先だとどうも変な感じだ。中井貴一はたいへん貫一郎っぽい。

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

recent trackback

recommend

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM