「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」

  • 2012.06.09 Saturday
  • 10:15
30本目 「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

サッチャーさんは、物心ついたときからずっとイギリスの首相だったし、そもそもイギリスは女王様の国なので、女性の政界進出には至極寛容なのだと思っていた。それ以上特に勉強する必要も機会もないうちに、気づいたらサッチャーさんは表舞台からいなくなってしまった。

そういう実際のところよく知らないこの人の、感動秘話で泣ける映画なのだと勝手に思い込んで観に行ったら大きく裏切られる結果で驚く。号泣したら困ると思ってちゃんとハンカチも持って行ったのに、ちょっと、だいぶ、どんよりとした後味。この人はいったい、何が幸せだったのだろうと思ったりして。一介の市民には知るよしもないのだけど。

世の中を変えたいと思ったら、最終的には自分が政治の世界に飛び込むしかないのかな。そしてそれには良い面と悪い面、きっと両方があるに違いない。

とりあえず、メリル・ストリープは、やはりすごい。

「ソーシャル・ネットワーク」

  • 2011.02.16 Wednesday
  • 00:24
29本目 「ソーシャル・ネットワーク

この映画が公開されてからというものfacebookのFriend Requestが急に増え、マスコミの影響力の強さを改めて実感する毎日だ。ひところのmixiの爆発ぶりを思い出す。さらに遡って、私とネットワーク、みたいなところまで思考が及ぶ。

私がネットワークを通じて人とつながった一番最初は大学時代のパソコン通信だ。2400のモデムを使って、テキストだけが流れるWindows3.1の画面を見ながら毎晩大騒ぎ。そのすぐ後に世の中にいわゆるインターネットが普及して、今度はあちこちの掲示板に出没して同好の士と交流をした。メーリングリストの世界にはあまり触れる機会がなかったけど、あれはパソコン通信と同時進行のものだったのかしら。そうこうするうちにブログが登場して、SNSも色々登場した。今はなんだかいろんなものをちょっとずつ摘まんでいる。

ソーシャル・ネットワーク。私にとって、昔は、普通に暮らしていたら出会えないような人たちと出会えるツールだったが、今は普通に暮らしていたら縁が途切れてしまう筈の人たちとのご縁をつなぐツールになった。こまめに連絡をとらなくても、知りたいときにお互いの近況をなんとなくでも知ることができる。遠くにいるのに、近所に暮らしているような感覚。特に住む場所が変わるとなおさら、ありがたみもあるというもの。使い方を間違えると面倒だが、上手に活用していきたいし、皆も上手に活用していただきたい。やりすぎは厳禁。いろんな意味で。

何かの情報番組で、近日中にfacebookが東京ドーム5個分の敷地に本社を移転するといっていた。工場でもあるまいし、そんなに広いところに引っ越していったい何をつくろうというのか、非常に気になる。天才の考えることは想像がつかない。だから天才は天才なのだ。で、ドーム5個分ってどのくらい?

「第9地区」

  • 2010.04.27 Tuesday
  • 11:49
28本目 「第9地区

予告編を一度みたきりで、前情報も殆どないまま観にいった。宇宙人の侵略かつ圧制に耐えかねた人々の話かなんかだと思っていたら、全然違った。観終わったあとしばらく、消化し切れなくて鬱屈とした気持ちになった。ものすごくよくできた映画で、ある意味とても今の時代にあった映画だという気もする。いかんせん、ことが大きすぎて飲み込めない。そんな感じ。って言われてもよくわかりませんよね、そうですよね。

宇宙人のコミュニティーが普通に存在するようになるという感覚が、ものすごくリアルで既に許容量オーバー。宇宙人は特殊なものだと思っているけど、コミュニティーが形成されていれば、どこの社会にもあるのと同じように裏の面がたくさんあって、犯罪で生きる人達とか、良くも悪くも利用しあう関係とか、そんなものもあるわけなのだ。生々しすぎる。ただでさえあの宇宙人のビジュアルが、最も受け付けない類の虫っぽさ満点でキモチワルイ。そのキモチワルイのが普通に存在している。その、なんとも言えない息苦しさ。

たぶんみる人によってクローズアップされる側面が違うだろう。SFでもあり、ヒューマンドラマでもあり、ある種の戦争モノでもあり、犯罪モノでもあり。部分部分を切り取れば、心温まるシーンなんかもあることはあるが、私にとってはとてつもなくヘビーで考えさせられる映画だった。もう当分観なくていい。でも、観てよかったし、人にも勧めたい。これをみたほかの人の感想を是非聞いてみたいのだ。そして南アフリカは、ますます遠い国になった。

「しあわせの隠れ場所」

  • 2010.04.15 Thursday
  • 19:49
27本目 「しあわせの隠れ場所

本編の最後からエンドロールにかけて出てくる、マイケル・オアー本人や家族の写真をみたら急に泣けてきた。こんなことが実際に起こったというのはすごいことだ。しかもごくごく最近のことで、本人は今NBLで大活躍している選手だというんだから。そういう立場の人の話を映画化するって、日本ではまず無いことのように思う。一般人の感動秘話なんかは、よくあるけれど。そんなところで国民性の違いを感じた。

サンドラ・ブロックのことは昔から大好きだ。ちょっと前に「あなたは私のムコになる」を見たばかり。しょうもない邦題だが中身は面白かった。そしてその次にこれをみたわけだが、いきなりお母さん役で、映画が始まってからしばらく抵抗があった。年齢を考えれば不思議でもなんでもないのだが、コメディタッチのラブストーリーなどでみるとそれは素敵できらきらしているサンドラさんなだけに、肝っ玉母さんとして登場されても受入れがたいというか。もちろん、アカデミー主演女優賞を獲得されただけのことはある、母さんぶりなのだが。

今日会社の先輩がきて、「とーさんはもう疲れたよ」とつぶやいて去っていった。あなたがとーさんなら、私はかーさんになっちゃいますよ、と言ってから、ああ私ももうそういう歳よね、と改めて思った。そして、まったく実感のないまま過ぎていくのはいかがなものかと思いつつ、年相応の責任感や社会性は身についている気はするし、まぁいっか、と考えなおす。なってみないと分からないことは、なったときに考えればいいのです。

ふと自分のDVDの棚をチェックしてみたら、サンドラさんの主演作が一番多いことに気づいた。DVDは基本アレしてコレするのであまり買わないはずなのに、3本も買っていた。思いのほか好きだったんだなぁ。強くて美しくて笑いもとれる女って、あこがれます。

「フィリップ、きみを愛してる!」

  • 2010.03.23 Tuesday
  • 19:07
26本目 「フィリップ、きみを愛してる!

なんだろう。なんでかあまり好きになれなかった。見ている間はちょくちょく笑いもしたんだけど、途中から、早く終らないかしらなんてちょっと思ってしまったり。少し疲れて眠かったからかなぁ。ジム・キャリーとユアン・マクレガー。ビジュアル的にも全然文句は無いんだけどなぁ。

嘘に嘘をかさねて体裁をとりつくろったりする様子は、それがどれだけ愛のためだろうがなんだろうが、あんまり観ていて気持ちのいいものではないのかもしれない。そのとき上手くいったり、幸せそうにみえても、それがいつか必ず崩れ去れる運命にあるとすると、若干つらいというか。直接的にひとを傷つけたり貶めたりするような詐欺は働かなくても、まっとうじゃないことは確かなわけで。

とはいえ、彼についてまわる運や、元々持っている才能や、天才的な思いつきだのひらめきだのにはただ感心する。もともと器用な人なのだ。詐欺師って器用じゃないとできないんだろうなぁきっと。あとは度胸。度胸というより細かいことを気にしない、忘れ去る能力というべきか。

そうか、ラブ・コメディーだという気持ちで観ているのに、存外シリアスな気持ちになってしまったから、好きになれなかったのか。私はやっぱり、ストレートに分かりやすい、ハッピーエンドのラブストーリーが好きですよ。映画なんだからさ。うん。

「ゲキ×シネ 蜉蝣峠」

  • 2010.02.14 Sunday
  • 23:33
25本目 「ゲキ×シネ 蜉蝣峠

古田新太という人は、お世辞にも整った外見とはいえないと思う。でもお芝居が進むにつれて、すごく格好よく見えてくる。人は見た目ではないというのは、顔が整っているかどうかではないという意味では正しいけれど、そのひとの性格や人格や雰囲気などはどうしたって表ににじみ出てくるものであるからして、やっぱり人は見た目に違いない。

話が展開して役柄がだんだんキリっとしてきて、すごい気迫で立ち回りなんかもしたりして、最後の方は古田新太から目が離せなくなってくる。これはゲキシネだから、見せ場では寄ってくれるし追ってもくれるから必然的にそうなるが、たぶん劇場で見ていたとしても同じように目を惹くんだろうなと思う。血しぶき浴びようが、衣装がボロボロになろうが、格好いいものは格好いい。高岡早紀と並んでも、アリ。アリです。

結局のところいくら見栄えの良いひとでも嫌われる人は嫌われるし、外見にコンプレックスがあってもそれを乗り越えようという気概さえあれば誰でも超魅力的になれるんだなぁと気づかされる映画であった。話はそういう話では全然ないんだけど。心は簡単には育たないので、とりあえず形からでも。形というのは、ファッションとか化粧とかもそうだけど、動作とか姿勢とか。行いとかも。

整った外見といえば堤真一の着流しは実に様になっており、勝地涼の女装もとても愛らしかった。演劇を映画でみると、脇の方で行われている小芝居を見ることができないのがちょっと残念。目に入らないところで結構いろんなことが行われていたんじゃないかなぁ。劇場で見て、それからゲキシネでみられたら、それが一番いいかもしれない。3月には新作が上演されるらしいけど、今更チケットは取れなそう。でもみたいな。無理かなぁ。

「アバター」

  • 2010.01.26 Tuesday
  • 23:22
24本目 「アバター

3Dのインパクトは絶大だ。そして3Dを駆使するのにうってつけの映画だ。あの見たこともない植物や地形が広がっている景色も、飛び出したり浮き出したりしているおかげで不思議とリアリティがあって、すんなり入り込める。最初はどうしてもあの青い顔になじめなかったアバターも、最後にはそれはそれは格好良く見えてくるから不思議。話も映像も主人公も、よかったなぁ。映画館で3Dでもう一回みてもいい。いや、むしろ見たい。

いろんな生き物に触覚みたいにぴよっとした紐状のものがついていて、それと自分のしっぽを繋げると操縦できるようになるというのが面白い。ドラゴンや馬的生物以外にも、トカゲのでっかいのにまでついてて笑った。他の生き物と神経系が繋がっちゃったらいったいどんな感覚がするのだろうか。あのしっぽ的なものの接続する瞬間にわいて出る触手が動く感じが一瞬ざわっとくるが、ぜひとも体感してみたい。特にドラゴンとつながったら楽しそう。相手にされないかもしれないけど。

そういう細かいところの設定が本当によく考えられていて、なまなましさに拍車をかける。バーチャル体験している主人公を更にバーチャル体験しているような、あんまり味わったことのない感覚で最後まで観た。これもまた3Dならではのことかもしれない。

それにしてもあの映像はいったいどうやって撮影されたのか。アバターもほとんど全部CGなのかなぁ。アバターみたいな不自然なようなよくできたような体型のひと、あんなに揃えられないもんね、きっとね。

「真幸くあらば」

  • 2010.01.16 Saturday
  • 22:22
23本目 「真幸くあらば

死刑という言葉自体ほんとはあまり近寄りたくないし、触れたくない。これほど難しいものは世の中にないと思う。映画という意味で言うなら、もうそれが絡んでいる時点でもう行き着く先が見えちゃうから、考えただけで胸が重い。じゃあなんで観にいったかというと、タイトルが強烈に印象に残ったから。本でいうならタイトル買いだ。

衝撃的なのは最初だけで、あとは淡々と最後まで進んでいった。あえてなのかなんなのか、時間がすっすっと飛んだりする。おかげで心の展開に追いつくのが大変で、感情移入しすぎて辛いということはなかった。にもかかわらず、思いがけないところで突然泣けてくることが何度かあった。なんでここでと思ったが、今にして思うとどれも、ああ、美しいな、と思うシーンだ。主役の二人も、はじめはなんとも思わなかったのにどんどん美しく見えてくる。

美しいって言葉はいい。日本語らしくて。美しくて泣けるってこともあるよなぁ。ある意味ではファンタジーのような映画。タイトルがにくい。タイトルが。

「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」

  • 2010.01.11 Monday
  • 00:37
22本目 「マイケル・ジャクソン THIS IS IT

マイケル・ジャクソンという人については実際のところ曲と奇行しか知らなかったので、歌や声が本当に素晴らしいとか、ダンスがわけわからないくらい上手いとか、動き出したら全然目を離せない感じとか、ちょっとおちゃめさんだとか、そういうものが全部一人に詰め込まれてるって、目の当たりにしてみると相当すごいことだと知った。

バックダンサーが、たまたまそういうチョイスだったのかもしれないけれど、筋肉質のがっしりした人ばかりで、そのセンターにガリガリといってもいいほど細いマイケルがいる。肉食系と草食系みたいだ。そのムッキムキのおにいちゃんたちと同じように動くのに、なんであの細い体でスタミナがもつのかが謎。しかも歌っているわけだし。更にその歌だって素晴らしいし。天才かぁ。なるほどねぇ。

芸術の世界において天才と言われる人はまだまだいる。たとえそのジャンルにどんなに興味がないとしても、一度はきちんと取り組んでみるべきかもしれない。天才には天才と言われるだけの何かがあるのだ。

「ゲキ×シネ 五右衛門ロック」

  • 2009.09.14 Monday
  • 08:18
21本目 「ゲキ×シネ 五右衛門ロック

お芝居を映画で観ることは果たしてどうなのかと思いつつ、興味惹かれて前売り券まで買ってしまった。札幌で1日1回しかも終映22:25という市民以外勘定に入れていないかのような上映スケジュールだったが、観たいものは仕方ない。

私は芝居鑑賞にそこまで血道をあげていないので、観たいものがあっても並んで良席をゲットしようとはしない。ゆえに行ってもそんなに良い席ではなく、肉眼で役者さんの表情までは分からない場合が多い。

その点お芝居を映画で、というのはとてもよいものだった。本来自分の目では見えない細かな演技を超アップで見ることができ、同時にお芝居ならではの臨場感もある。その上安い。いいとこどり。

五右衛門ロックは話がどうこうというより、タイトル通りに歌がたくさんあったのでライブを観ている感じだった。衣装も素敵でダンスもあり笑いもありアドリブもあり、素晴らしくエンターテイメントだった。他のも見てみたい。

それにしても劇場内が完全に女性だけで驚いた。しかも鑑賞マナーが恐ろしいほど良いのだ。ものを食べる音はおろか、みじろぎする音すらしない。静かに映画に集中できることが、あんなに気持ちいいものだとは。いつも何でもああだと嬉しいんだけどなぁ。

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